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パナシア、上場を前にR&D・生産インフラの積極的な投資
第2工場の増設を完了して最大1兆ウォン規模の生産能力を具備
本社工場ではスマートファクトリーを増設
『今後、水素抽出関連設備投資によりグリーンニューティール企業として生まれ変わる』
江西区美音産業団地に位置するパナシア本社の全景とパナシアCl。
釜山素材企業パナシアが上場を控えて積極的に生産設備を構築している。パナシアの主力製品であるスクラバーの受注増加に効果的に対応し、生産性と品質を向上させる一方、IPOを控えて造船機資材企業で環境設備専門企業としてのポートフォリオを確保するための措置として分析される。
パナシアは、最近第2工場の増設を完了し、年間最大1兆ウォン規模の生産能力を備えるようになったと10日、明らかにした。
第2工場の主力製品は、スクラバーである。関係者によると、第2工場の内部は既に、スクラバーと関連部品で満たされている。スクラバーは、船舶用エンジンとボイラーから発生する排気ガスに含まれている流加酸化物を低減する装置である。
第2工場で出荷を待っているスクラバー。(パナシア提供)
特にスクラバーは、今年初めから国際海事機構(IMO)が船舶燃料油関連規制を強化するにしたがって需要が爆発的に増加しているだけに、積極的な設備投資が早い時期に実を結ぶことができるという見通しが出ている、IMOの規制は、世界のすべての船舶に対して、船舶燃料油内硫黄含有量の基準を従来の3.5%から0.5%に強化することを骨子とする。
海運専門のリサーチ専門機関であるクラークソンによると、現在までに3,900隻がスクラバーの設置を完了し、しばらくの間設置が続くものと予想している。
パナシアは、当該規制の最大の受益者として数えられる。2018年から既存の船舶用水位制御計測装置に対する技術ノウハウを活かし、スクラバー市場に本格的に進出したパナシアは、2年ぶりに世界市場シェア4位の企業となった。
ここに、昨年の売上高は、前年同期比5.7倍、営業利益は514倍増加した。
一方、パナシア本社工場では、スマートファクトリーシステムが適用された新規ラインが増設される。船舶用水位制御計測装置にモノのインターネット(IoT)技術を組み合わせた高度化ロボット設備を2020年下半期までに構築し、工場の自動化生産ラインを新設する計画である。
これにより、工程ごとに配置されたセンサーとIoT端末、キオスクによる生産量、品質、作業者情報など、現場関連データをリアルタイムで確認できる仕組みを設けて、工程全般の効率を最大化する予定である。
パナシアスマートファクトリー管制室の様子。(パナシア提供)
パナシアは、スマートシステムラインの増設や高度化を通じて、生産量の大幅向上、生産リードタイムの短縮、不良率の改善などにより、製造コストを現在より5~10%程度削減することができるものと見ている。
既にスマートファクトリーシステムを活用して、バラスト水処理装置でバラスト水殺菌の役割をする主要部品である紫外線(UV)ランプを生産している。スマートファクトリーシステムを導入した後、UVランプの毎日の生産量375%増加、不良率85%減少、製造コスト30%減少など、生産性増大効果を見た。
関係者は、「造船、海洋分野での成果にとどまらず、将来の成長動力として、グリーンニューディール政策の核心である水素の市場にも注目している」とし、「第2工場の竣工により、既存の生産ラインだけでなく、開発段階
にある水素抽出関連インフラも増設して、再生エネルギー市場への進出にポートフォリオの多様化を図る考えである」と述べた。